定期便からの空撮(八丈島→青ヶ島ヘリポート)

2005.03.22
八丈島→青ヶ島(ヘリポート)


八丈島空港

ヘリコプターは垂直に飛び上がるもの、という固定概念があったが、八丈島空港からの 離陸は滑走路を使って滑走しながら飛び上がった。

八丈島空港

大賀郷

八丈島は二つの火山がくっ付いて出来ている。北側には富士山のような円錐形をした八丈富士があり、南側には 三原山がある。
この二つの火山の裾野が互いに重なり合ったのが大賀郷で、八丈島の中で最大の平地を作り出している。八丈島空港もこの平地に あるが、標高が91.6mもあり、正確に言うと台地である。八丈富士と三原山を支点としてハンモックがぶら下がっているように想像しても良いかも しれない。

八丈島空港を離陸してすぐ、眼下に広がるのはこの大賀郷である。

八丈島(大賀郷)

八重根港

ヘリコプターは島の西岸を、青ヶ島に向かって南下する。
大賀郷の台地はすぐに尽きる。溶岩が海に向かって流れ落ちる様子そのままに凝固した地形が、荒々しい。

このあたりは、現在は八重根港として整備されている。八丈島と青ヶ島を結ぶ還住丸も八重根港に入港する。
また、海の近くでありながら真水の出る井戸があり、渦巻状に溶岩を掘り下げた形状からメットウ井戸 と呼ばれている(メットウとは八丈島で採れる巻貝の名称で、カタツムリを例えた関東のマイズマイズ井戸と、呼称としては同類である)。

八丈島(八重根港)

大坂

八丈島(大坂)

中之郷

八丈島(中之郷)
八丈島(中之郷)

青ヶ島

八丈島空港から飛び立って20分、前方に島影が見えてきた。青ヶ島だ。

青ヶ島島影

見えたと思ったら、島影はぐんぐん大きくなってきた。
青ヶ島は集落が標高200mの高地に集落があることは知っていたが、その断崖が目の前に迫ってきた。 火山の噴出物が積もった地層を見ることができる。

外輪山の裾野がなだらかになっているところにわずかに平地を見つけ、集落が出来上がっている。 村役場、小中学校、診療所、駐在所といった公共施設が見える。
外輪山の山頂付近は斜面の一部をコンクリートで覆っている。スキー場のように見えるこの施設は、雨水を集める 水道施設である。これが出来たことによって、青ヶ島ではふんだんに水を使うことができるようになったようだ。 島で泊まった民宿は、水洗トイレだった。
また集水施設の右上の頂(いただき)には、携帯電話向けのアンテナが2本立っている。青ヶ島ではNTTドコモの携帯電話が 使える。

青ヶ島地層
青ヶ島村中心部

青ヶ島ヘリポート

青ヶ島ヘリポート

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