東北自動車道建設予定路線計画図1枚の地図から | |
2006年の1月ごろ、インターネットのオークションで1枚の地図を買った。
その地図には「東北自動車道建設予定路線計画図」と記されていて、東北自動車道の予定線らしき緑色の太い ラインが、現在のルートよりもかなり西側=内陸側に引かれている。これがこの地図の最大の特徴である。
底図は地理調査所昭和22年発行の50万分の一地勢図のようだ。
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「東北自動車道建設建設計画案」が、別の用紙で貼り付けられている |
地図の来歴を探るためにさらに詳細に観察してみると、裏面に「宮城県志津川町役場」の受け入れ印が
見つかった。受け入れ日として33.3.13とある。昭和33年3月13日と見当がつく。
東北自動車道建設促進委員会「東北自動車道建設予定路線計画図」と題して線が引かれているので、その線の引き方が現在のルートと
どう違っているのかが興味の対象だが、その前に地図の来歴についてもう少し調べてみる必要がありそうだ。
手がかりは、発行者の「東北自動車道建設促進委員会」である。
件の地図についても、昭和32年度の「啓蒙宣伝の事業」として「『東北自動車道建設予定路線図の配布』=1,000部」として 記されている。この1,000部のうちの1部が志津川町役場に配られ、昭和33年3月13日の受け入れ印が押され、それが、いま手許にある。 地図の作成者、作成意図、来歴までがはっきりした。 いくつかのトピックス
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