愛知県額田郡の道路元標

明治22年10月１日に旧岡崎城下26町が中心となって岡崎町が成立するが、同日これとは別に、柱村、戸崎村、羽根村、若松村、針崎村が合併して岡崎村が成立する。隣接して岡崎町と岡崎村ができたことになる。現在の岡崎市の直接的な元になったのは岡崎町の方であり、大正５年７月１日には市制を施行している。岡崎村はこの岡崎市に吸収合併される形で昭和３年９月１日に消滅している。

岡崎村道路元標はＪＲ岡崎駅からほど近い場所に立っていて、旧岡崎村は国鉄の駅を中心に発展してきたことが伺える。なお、岡崎駅の開業は明治21年９月１日であり、これは岡崎村成立の前年のことであり、もしかしたら岡崎駅のお膝元ということで岡崎村が命名されたのかもしれない（岡崎駅の命名は約４キロ離れている旧城下岡崎に由来している）。
つまり、命名の順番として、旧城下岡崎（約４キロ離れている）→岡崎駅→岡崎村であったと考えられる。