北海道観光(乙部町鮪の岬)

乙部町内の国道229号を北から南へ向かっていると、奇妙な景色が目に飛び込んできた。岬全体がまるで蜂の巣のようになっている。しかもよく見ると、中央に横に線が入り、下の方はタックの入ったスカートのように岩石が並んでいる。


鮪の岬(しびのさき)全景

岩石が柱のように並ぶ柱状節理は、溶岩が固まる際に結晶化したもので、東尋坊(福井県)や立山の材木坂(富山県)などでも見ることができて観光地にもなっている。
北海道天然記念物にも指定されている。

黒っぽい安山岩がところどころ白くなっている。よく見てみると、柱状節理に海鳥が巣を掛けていて、その糞が落ちて白くなっていることがわかる。

不揃いに束ねた鉛筆のように、節理の断面が見えている。

岬の先端の方では上層と下層の節理の方向が崩れて、扇形のように広がっている。


国道229号は岬の付け根をトンネルで通過する。江差町方向から来るとトンネルを抜けてそのまま通過してしまうので、気が付きにくい。

それにしても、節理している岩石をよく掘り抜いたものである。ポロポロ剥がれ落ちてきて掘りにくかったに違いない。

海沿いに駐車スペースが設けられていて、ゆっくり見学することができる。モニュメントと、安山岩の岩片が置いてある。
交通量は多くはないがトンネルの出口に近いので、出入りには注意してほしい。


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