鬼界カルデラ

今から7,300年前に日本列島全体に火山灰を降らすような大噴火を起こした。 アカホヤ火山灰層は縄文時代の時代指標となる地層を形成する。また大規模な火砕流も発生し、南九州では幸屋火砕流層として その痕跡が残されている。外輪山のほとんどは海中に没しているが、一部海上に顔を出しているのが、硫黄島と竹島である。


硫黄島外輪山

90度に切り立った崖がゆるく弧を描いている。いかにも「外輪山」という景観で、硫黄島のなかでも 特徴的な場所である。外輪山に囲まれるように集落があるのも、秘密めかしていて面白い。
港には、本来なら深海でしか形成されないはずのチムニーがあり、その影響で赤濁している。

硫黄島外輪山
硫黄島外輪山

矢筈岳

硫黄島の外輪山の中でも一番高いピークで、標高313m。山体は半分が崩落している。

矢筈岳

硫黄岳

活火山で、現在も山体のいたるところから盛んに噴煙を上げている。
硫黄を産出することで古来より知られ、現代でも昭和39年まで工業用として硫黄の採取が行なわれていた。

硫黄岳
硫黄岳

稲村岳

玄武岩質のスコリア丘で、流紋岩でできている硫黄岳とは地質が異なる。

稲村岳

東温泉

海辺に湧き出ている温泉で、秘湯として知られる。

写真は東側(手前)から西側(奥)に向かって写したもので、東側の黒い岩石は稲村岳から噴出した玄武岩質の溶岩である。
温泉は酸性で、それが海水と反応して付近の海域はエメラルドグリーンに変色している。

東温泉

変色海域

湧き出てるさまざまな成分で、海水が変色している。写真左側のエメラルドグリーンに変色している海域が東温泉の影響、 右側の赤濁している部分は稲村岳の直下に当たる。

変色海域

昭和硫黄島

昭和9年に海底噴火でできた岩礁。

昭和硫黄島

竹島

硫黄島とともに、鬼界カルデラの外輪山の一部を構成している。

写真左手が北になり、右側(南側)の海底にカルデラ平原が沈んでいる。

竹島

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