水俣市の棚田

2010.4.10取材


薄原の棚田(すすばるのたなだ)

規模も小さく、無名の棚田だが、板状の安山岩を積み重ねてあって独特の表情を見せている。
岩盤が緑色片岩で同じように板状の岩石を産出する四国山地や、天竜川沿い(左岸)の棚田を思い起こさせる 景観である。

今回水俣に行こうと思った一番の動機が、この棚田を見ることだった。

薄原の棚田
薄原の棚田

谷川に渡してある橋も、板状の一枚岩だ。

薄原の棚田

この集落には、板状の岩石を積み重ねる技能が根付いているようだ。長方形のブロック片も合わせて 積み重ねている。

薄原の棚田

久木野の棚田(くぎののたなだ)

日本の棚田百選にも選ばれているだけあって、規模も大きく、地元での積極的な保存・活用も行なわれている。

こちらも積石棚田だが、丸い、栗石を積み重ねてある。薄原の棚田と山をひとつ越えただけでも岩石の性質が異なり、 景観も違った表情を見せている。
こうした変化が水俣市の石積み棚田の魅力だ。

久木野の棚田
久木野の棚田
久木野の棚田

水俣市では、このほかにも湯出地区などにも棚田が広がっている。


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