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加越能鉄道加越線


「井波のテイシャバ」として人々に親しまれていた井波駅の駅舎は、鉄道廃止の後も町の玄関口としてバスターミナルや町の観光物産館として使われている。
井波町は古刹瑞泉寺の門前町として栄えて、寺社を手がける大工や欄間彫刻が盛んなことでも知られている。この寺院建築の駅舎は1934年(昭和9年)の後小松天皇(瑞泉寺の建立を勅願された)の500回聖忌法会にあわせて建設されていて、瑞泉寺の玄関口と言うことが多分に意識されている。この地出身の寺社大工で、1939年(昭和14年)には東京の築地本願寺の建築も手がけることになる松井角平/松井組が施工している。松井家は加賀藩のおかかえ大工として代々瑞泉寺の再建、補修に携わってきた。
平成8年11月15日には登録有形文化財の指定を受けている。

中はバスの待合室として使われている。訪れたときはたまたま中に人はいなかったが、艶がでている木のベンチが年月を感じさせる。


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