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避難道路

ハリケーン時の避難ルート"Hurricane Evacuation Route"
【US-158 ノースキャロライナ州にて】
沿海部の避難ルート Coastal Evacuation Route
【カンバーランド郡道623号 ニュージャージー州】
アメリカの大西洋岸、とりわけ中緯度以南の南北キャロライナ、ジョージア、フロリダは夏から秋にかけてハリケーンが常襲する。ノースキャロライナのハッテラス岬が大西洋に突き出ているが、天気図を見ていると、ハリケーンはこの沿海地方を海岸線に沿うかのように弧を描いて北上するか、それか大きき外れて大西洋上を一直線に北上するかのどちらかである。大西洋に逸れなければ、この地方に来る。 日本付近の台風も太平洋高気圧と偏西風の作用で西に突き出た弧を描くように進むことが多いが、それと同じような大気の循環があるのかもしれない。とにかくハリケーンが多い地方である。

そこで、大きな被害が予想される場合には避難勧告"Evacuation Warning"が出される。日本で避難勧告というとせいぜい公民館とか地域の公共施設に身を寄せるぐらいだが、アメリカは大陸だから逃げる場所もいくらでもあるからか、海岸から内陸へと地域を越えて避難する。住民みんなが逃げ出し、道路に車が数珠繋ぎになる。そういう時の避難ルートが"Hurricane Evacuation Route"として道端に表示してある。とはいえ、大体が地域の幹線道路だから、避難の際にわざわざ意識して選択する人もいないだろう。それよりも緊急車両の交通確保のためなど何らかの交通規制の対象になるのかもしれない。
確認している範囲では、ニュージャージー州の南部のケープ・メイ付近にも"Coastal Evacuation Route"とではあるが、表示が出されている。ニューヨーク市もほど近い中部のサンディフック付近では見かけない。

ドライブ事情と言うよりは、そういうルートもあるんだというお話しでした。



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