ハンコック・シェーカー教徒村 | 友人達とマサチューセッツ州内陸のバークシャー地方の紅葉でも見に行こうかという話になって出掛けたのだが、時期が少し遅れて、紅葉はもう終りかけていた。目的にしていた紅葉よりも、ふと立ち寄ったシェーカー教徒村で、彼らの質素で合理的な生活様式を見ることができたことの方が印象に残った旅だった。
PittsfieldからUS-20を西に向かうと、車で5分程で到着する。 |
作業所 | |
木工作業所とランドリーが入った建物。1790年に建てられ、1999年に修復された。
男性の信徒は木工作業に、女性の信徒はランドリーの作業に従事した。両方の作業所が同じ建物の中にありながら完全に仕切られていて、建物の中を男女が互いに行き来することはなく、作業所への入り口も別々に設けられていた。だったら最初から男女別々の作業小屋を作ればいいのではないかと思うが、男女がひとつ屋根の下で共同生活を送りながらもみだりに交わることがないようにする(そのあたりプラトニックな男女関係?)というのがシェーカー教徒の方針だったらしく、こうした男女間の「間仕切り」は後に紹介する寮の建物でも見かけることができる。 今では見学のために木工作業所側から入って、建物内のドアを開けて女性が作業をしていたランドリー側を見て折り返してくるようになっている。 | |
男性の木工作業所の内部。近くの小川を堰き止めてそこから水を建物の地下まで引き入れ、最初は水車、後に1858年にタービンを導入して動力とした。タービンは当時最先端の技術だった。
1999年に作業所自体を修復した際に、近くのピッツフィールドに工場を持つGEの技術者がボランティアとしてかかわり、タービンも修復した。バークシャー地方の中心都市・ピッツフィールドは、家電メーカーのGEの企業城下町でもある。 夏の観光シーズンには実際に機械を動かしての実演している。 | |
女性のアイロンかけ所の内部。 | |
煉瓦造りの寮 | |
食堂の入り口。男女別に2つの入り口があり、食堂の中でも別々の席に座って食べた。
この食堂は2階にあり、1階の台所のちょうど真上に作られている。食器を運搬するためのリフトが設けられていて、このあたりの省力的工夫がシェーカー教徒らしい。 | |
秋の柔らかな日差しが差し込んでいた。 窓の外には、村のシンボルでもある石造りの円形家畜小屋が見える | |
石造りの円形家畜小屋 | |
ハンコック・シェーカー教徒村のシンボルにもなっている石造りの円形家畜小屋。 | |
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