タングルウッド

Tanglewood, Lenox, MA

メインゲート

シェイド(Shade)と呼ばれるタングルウッドのメイン・コンサート会場。扇のような形をしている。日本語にすると「覆い屋」とか「庇」の意味どおり、演奏が行なわれるときにはまわりの壁を全て取り払ってしまい、屋外の芝生広場と一体化する。

小沢征爾ホール。
1994年に完成した。シェイドの方が単に屋根を付けただけだったのに対して、こちらはもっと欲張って、普通の屋内コンサートホールとしても音響効果を保ちつつ、壁を開け放つことによってシェイドの同じように屋外コンサート会場としても使えるようにしてある。屋内の音響効果と開放性という矛盾した要求を満たすために、設計、建設にお金が架かったという話だ。ちょっと見るとかまぼこ型の体育館みたいだ。まさかデザインにお金をかけすぎて建材で手を抜いたのではあるまいが、風雪に曝されて煉瓦がはがれたり、木のシャッターにシミができているのが気になる。
このホールの建設にあたってはソニーが多額の寄付を行なっていて、大賀典雄社長がボストンシンフォニーオーケストラで長年主席指揮者を勤めた小沢征爾にちなんで命名した。


レノックスの中心部からタングルウッドに向かう(と言っても、普段なら車で5分の距離)道路は大渋滞。

コンサートというよりは、集団ピクニック会場(笑)。それぞれ好きな食べ物や飲み物を持ち込んで愉しんでいる。
シェイドの囲いがはずされて、海の家みたいな感じになっている。
この場所は木の陰になっていて、後で移動した。

シェイドの正面に大きなモニターが取り付けられていて、ほとんどこのモニターを見ていることになる。音楽も、生のが届いているのか、スピーカーを通したものが届いているかわからない状態。でも、まわりの人たちと一緒に音楽を楽しんでいるという一体感がある。芝生の上とはいえ、マナーは普通のコンサートホールと変わらない。演奏後の拍手もしかり。


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