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サンディフック:ニューヨークを守る要塞地帯

ニューヨーク市付近の地図を見ると、外洋からニューヨーク市を守るように2本の砂州が海に突き出ているのがわかる。
北側のロングアイランドから垂れ下がっている砂州はラカウェイ岬と呼ばれ、南側のニュージャージー側から突き上げているのはサンディフック岬と呼ばれる。両方合わせて、ゲートウェイ・ナショナル・リクリエーション・エリア(内務省下の国立公園サービス National Park Service=NPSの管理する広義での国立公園にあたる)Gateway NRA に指定されている。文字通り、この2つの砂州でニューヨークへの海からの玄関口=ゲートウェイを形作っている。
いまでこそニューヨークから近いリクリエーション・エリアとして一般人にも開放されているが、かつてはその地理的な位置からニューヨーク防衛拠点として要塞地帯となっていた。ちょうど函館の函館山や、東京にとっての三浦半島に相当する。
今回は、そんな要塞跡の残るサンディフックを訪れてみた。

海の中に延びているサンディフック(砂州)。アトランティック・ハイツのツイン・ライト灯台の高みから撮影。この時は海霧が発生して押し寄せてきて遠景が霞んでしまった。
太平洋横断の飛行機はJFK空港に着陸する際にサンディフック上空を通過することがある。【航空写真はこちら

サンディフックの砂州全体がナショナルパークサービスによって管理されているが、その中でも先端部は特にハンコック要塞歴史地区 Fort Hancock Historic Districtに指定されている。かつての要塞の中枢だっただけでなく、灯台や沿岸警備隊の基地、海洋観測研究所といった現在も稼働している主要施設も砂州の先端部に集中している。

ハンコック要塞

グランガー砲台 Battery Granger

ポッター要塞


試射場

サンディフックはニューヨークを防衛する要塞地帯としてだけではなく、細長い砂州を利用して大砲の試射場としても軍事的に利用されていた。

ミサイルの発射実験も行なわれた。

沿岸警備隊基地

沿岸警備隊の基地がおかれている。現在ナショナル・リクリエーション・エリアとして広く一般に開放されているとはいえ、ニューヨーク湾に突き出ているサンディフック岬が戦略的重要視されていることに変わりはない。

灯台

関係者村

関係者村

ヌーディスト・ビーチ


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