エリザベスに到着したニュージャージートランジットの電車。これからニューヨーク方面へと向かう。内側2線はAmtrak用のいわば快速線。 右後ろに、廃止された路線でかつて使われていた駅舎の尖塔が見える。今回はこの廃線跡を少し探訪してみたいと思う。 | |||
かつてジャージーシティへと延びていたCentral Railroad Company of
New Jersey(Central New Jersey)の本線(main
line)の廃線跡である。この「本線」自体は現在はNJTのRaritan Valley
lineとして残っているが、1960年代にRoselle Parkから先をニューアーク(Newark)に付け替えた(the
Aldene project)ために、Roselle Park−エリザベス−ジャージーシティ間は廃線となった。
現役の北東回廊線と交差するように走っていて、かつてエリザベスは乗換駅であったようだ。 | |||
廃止された路線の駅舎。
尖塔の上には「風見機関車」がついている。現役時代からついていたのか、それとも廃止された後に鉄道があったことのシンボルとして付けられたものなのか、いずれかは定かではないが、この街に愛着を感じされてくれるちょっとした小道具である。 駅舎はコミュニティで保存の対象になっている。 | |||
路線が廃止され、ぽっかりと空いた空間。 | |||
東北回廊線と交差し、駅舎とは反対側(ジャージーシティ方面)を望む。
このガーター橋を見ると複々線(4線)分ある。おそらく駅として待避できるようになっていたのであろう。 |
|||
エリザベス駅(北東回廊線の方)のガード下でみつけたアーチ。織り成す曲線が美しい。こうした弧がずれているアーチ(この例のように鉄道と道路が斜めに交わっている場合に用いられる)のことを「リブ式斜めアーチ」という。アメリカの中にあっても、東部の歴史を感じさせてくれる。 |