阪神高速2号淀川左岸線・開通前一般公開ハイウェイウオーキング阪神高速2号淀川左岸線、この道路の「通し方」を知ったとき、これはもう是が非でも現地に見に行かないといけないと思った。その 通し方とは、正蓮寺川という川を約4kmにわたって埋め立て、地下に高速道路のトンネルを作り、地上は公園化するというものである。 というわけで、筆者の住んでいる東京からはるばる大阪までやってきたハイウェイウオーキングだが、本線の見学は延々と、 矩形のトンネルを歩くだけだった。埋め立てによるトンネル建設だから当たり前と言えば当たり前なのだが、シールド工法やNATMのような 高揚感はない。 半ば退屈しながら本線(北港JCT方面)の折り返し地点にたどり着いたところで、イベントが待ち受けていた。なんと、非常階段を 登って地上に出ることができるのだ。このコースをハイウェイウオーキングに組み込んでくれた担当者には感謝したい。外は雨なのが残念だが、 「川を埋め立てた」ところを見ることができるのであれば厭わない。 | |
非常用出口、ここから地上への見学コースが始まる。 |
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約30m、階段を登った扉の向こうに地上の風景が広がる。 |
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埋め立てられた正蓮寺川の「川上」の方向を眺める。左岸側は鋼矢板で護岸されていた。
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撤去された北港大橋の親柱、仮名で「ほくこうおほはし」と書いてある。正蓮寺川が埋め立てられてしまえば、そこに
架かっていた橋は当然不要になる。
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右岸側は垂直のコンクリート護岸(いわゆる「カミソリ堤防」)になっていた。 |
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今回のハイウェイウォーキングで一番の驚きは、工事の際に正蓮寺川の川底から出てきたこの石材である。
クサビを打ち込んで人工的に切り出した痕跡があり、大阪城建設のときに建材として用意された(が、実際には用いられなかった)残念石と
見られている。正蓮寺川が水路として使われた確かな証拠である。
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出土した大阪城残念石
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地上の様子と展示物に満足して、再び地下トンネルに下りていく。 |
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