青函トンネルの中から電話がかけられる

青函トンネルの吉岡海底駅から電話をかけることができる。
しかも、その方法は2つある。

ひとつは、吉岡海底駅の設備の紹介として取り上げられることが多いので割と知られているが、NTTの公衆電話が駅内に設置されている。 設置当時は珍しいものであったので、公募して「竜宮テレホン」という愛称までがつけられている。NTTのテレホンカード専用(硬貨は使えない)の 電話なので、海底駅から電話をかけたい人はあらかじめテレホンカードを用意しておく必要がある。
ただ、今はすっかりドラえもん一色となってしまった横取り基地内の片隅にひっそりと置かれていて、イベントがある日などはうるさくてまともに 電話をしていられないだろうと思う。

公衆電話

もうひとつの電話をかける方法とは、実は吉岡海底駅内で携帯電話が通じるのである。ただし通じる携帯電話会社はvodafoneだけである。 vodafoneの前身のJ-Phoneは、JRの通信網を母体とした日本テレコム系であり、おそらくその関係でvodafoneだけが通じるのではないかと思う。
携帯電話のサービスは普通に受けられるので、通話だけでなく、メールの送信なども可能である。
vodafoneには「ステーション」という基地局の位置情報を利用してその場所場所で異なった情報を提供するサービスがあり、 基地局の位置情報そのものを取得することができる機能がついている。ためしに位置情報を取得してみると、「北海道松前郡福島町字館崎」と 返答があった。地図を見ると、なるほど、吉岡海底駅は福島町字館崎の沖合いの海底に位置している。「吉岡海底」などという位置情報であれば おもしろかったろうにと思う。

作業坑を中心に、見学コースのほぼ全域で電波が入った。
ただし本坑では通じないので、青函トンネルを列車で通る際に吉岡海底駅付近の通過を狙ってvodafoneの携帯電話を利用してみるという 使い方はできない。

以上の情報は、作者の訪問時2004/11/23時点での体験に基づくものです。


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