吉岡海底駅は、新幹線工事開始にともない、2006年3月17日限りで廃止になりました。


青函トンネル吉岡海底駅見学

目次


プロローグ

JR東日本のすべての路線と、津軽半島の中小国から青函トンネルをくぐって函館までの区間、新幹線も特急も含めて すべての列車が、特定の3日間だけ乗り放題になる「3連休パス」というきっぷ(企画商品)が発売されていた(2004年時点)。
この「3連休パス」を使って東北地方を逍遙した締めくくりとして、有効区間の最遠地点・函館まで向かうことにした。そして、その途中に、 一度は行ってみたいと思っていた青函トンネルの海底駅見学を組み込むことにした。

函館での滞在時間などを考えると、1日4回ある見学コースのうち、青森を出発して吉岡海底駅を見学して函館へ抜ける「青函コース」が都合 が良い。
青函トンネルの途中にある海底駅は、普通に乗降するための駅ではなく、あくまでも見学のための、一種のアトラクションとしての性格の 駅である。安全上、保安上の理由もある。ぶらりと行って乗り降りされてもJR側も困るだろうし、乗客がトンネルの中に置き去りにでもされ たら、それこそ大騒ぎになる。
そのため、事前に整理券を購入しなければならない。

整理券には見学のための列車が指定されている。
今回、「青函コース」のために指定された列車は「白鳥71号」で、青森駅の発時刻は10:00ちょうどとなっているが、 この列車に乗ってさえすれば良く、青森に集合しなければならないというわけではない。実はこの列車は八戸始発である。 さらに時刻表を遡ると、「白鳥71号」は八戸で仙台始発の新幹線「はやて71号」の接続を受ける形になっている。切符は乗り放題の「3連休 パス」だ。前の日の夜は仙台で泊まることにし、朝一番の新幹線に乗り込んで青函トンネルを目指すことにした。

仙台から函館まで、655キロ。さらに函館で折り返してその日のうちに東京まで戻る帰路が1017.3キロある。 1日で、合計1672.3キロの大移動をやってのけることにした。


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