肱川嵐

朝8:30を過ぎて、霧も晴れてきて、風も弱まってきた。その後の肱川流域の様子を見るために 道の駅清流の里ひじかわまで往復してみた。午後1時からの長浜大橋の開閉に間に合わせるように、長浜に 戻ってくる予定だ。
[肱川嵐の様子]

肱川嵐は大洲盆地から長浜にかけての肱川沿いの十数キロメートルにおよぶ気象現象であり、 刻一刻と変化していくため、全体像をつかむのはなかなか難しい。ここでは筆者が体験した肱川嵐をその時系列に従って 紹介している。


09:01 長浜大橋〜大和橋間

この時間になると霧は晴れてきた。対岸のアパート群もはっきり見える。

肱川嵐に含まれる霧は、大洲盆地全体が冷やされて発生する放射霧と、肱川の水面から蒸発する 川霧の2種類があるそうだ。この写真でも、山にかかっている灰色の霧と、川面から立ち上っている霧の2種類が あることがわかる。
※手前側が上流方向

肱川嵐

09:36 畑の前橋(大洲市五郎)

肱川沿いの霧は晴れてきたと思ったが、大洲盆地に近づくにつれて、空は再び曇り始めた。 雲海がまだ晴れていないようである。
気温が十分に上がってきたのか、川面からの蒸発霧はもう見られない。

肱川嵐
肱川嵐

10:11 道の駅清流の里ひじかわ

大洲市から肱川を15キロメートルほどさかのぼったところにある道の駅。 ここまで来ると青空が広がっている。青空に紅葉が映えて美しい。

道の駅清流の里ひじかわ

11:26 冨士山展望台

大洲市に戻ってきて、冨士山展望台に登ってみた。さっきまでとはうって変わって、住んだ青空が広がっている。 山ふところにはまだ水蒸気が霞んでいるが、盆地を覆っていた雲海は晴れたようである。
肱川は冨士山をぐるりと取り巻くように蛇行して流れている。蛇行部、橋の向こうに見える小高い丘が、大洲城である。
※手前が上流方向。蛇行して右側が下流方向

冨士山展望台

12:40 長浜大橋〜大和橋間

朝霧が立ち込めていたときはまるで違って、空気の透き通った風景が広がっている。

肱川嵐
肱川嵐

12:42 長浜中学校上流

河口方面を眺める。

肱川嵐

13:03 長浜大橋

日本最古の可動式道路橋(バスキュール式鋼鉄製開閉橋)として昭和10年に建設された。 幅5.5メートル、長さ18メートル、重さ82tの可動部が、ウェイトとバランスを取りながら跳ね上がる。
かつて肱川の舟運が盛んなときは船の通行にあわせて開閉していたが、現在は毎週日曜日の 午後1時から観光用とメンテナンス用に動かしている。

この開閉に間に合うように長浜に戻ってきた。

肱川嵐

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