Notice: All photos of inside and outside of the Lincoln tunnel posted in this page were taken in the Lincoln tunnel Marathon 2002 under the permission of the officers who were there as "ordinary" views. Many participants were also taking pictures at similar points and angles as this page. My understanding is therefore that the publication of these photos on the Internet do NOT interfere governmental and people's continueous efforts since September 11th, 2001 to protect US civil society from another possible terrorism. This page may be modified or deleted without notice according to changing condistions. [Just for English speaker's convenience, this English is translated from the original text written in Japanese (see below) precicely expressing my intension.] Japanese language kit is required to browse this page properly.
注意:このページの写真は、2002年リンカーントンネルマラソンに参加した際に撮影したもので、現場の警官および係員から「通常の景色」として撮影を認められた範囲内で撮影しています。また、当日、他の参加者も多くが似たような場所または角度で写真を撮影していました。こうしたことから、このページの内容が2001年9月11日以降の米国における安全確保の取り組みを妨げるものではないと理解して、インターネット上で公開しております。このページの内容は、状況の変化に応じてことわりなく改変または削除されることがあります。なお、上記英文はあくまでも便宜をはかるために訳したものでこの日本文が作者の意図を正確に反映する正文となります。

リンカーントンネル

マンハッタン島へ通じる橋とトンネル

ニューヨーク市のマンハッタンは、東をイースト・リバー、西をハドソン川にはさまれた南北に細長い島で、外に出るためにはこれらの川(イースト・リバーは厳密には海が内陸に入り込んでいる水道)を橋かトンネルで越えるしかない。
オランダ人入植者がインディアンからの襲来に供えて拠点とした来歴をもつマンハッタンは、どこかしらに隔絶した感じを漂わせていて、小説や映画の隠し味に使われたり(映画"A.I."では主人公のロボットを発明した人間の隠れ家がマンハッタンにあった)、2001年9月11日の大規模同時テロの際には島に通じる交通路を全て遮断してその要塞としての機能を垣間見せた。

リンカーントンネルを歩いて渡る

リンカーン・トンネルは、ニュージャージーからマンハッタンはミッドタウンに通じている、ハドソン河の河底トンネルである。ニュージャージーとマンハッタンとの間を流れるハドソン川には1本の橋と、2本の河底トンネルが通じているが、その3つの交通路の真ん中に位置している。タイムズ・スクエアのすぐそばにアクセスできる。
港湾局(ポート・オーソリティ)の運営するバスターミナルと専用ランプで直結しているので、ニューヨーク市から各地へ向かうバスはまずリンカーン・トンネルを通り抜ける。ニュージャージー側では、ニュージャージー・ターンパイクに接続している。

ある日ラジオを聞いていたら、このリンカーン・トンネルを歩いて渡ることができるイベントの告知が流れた。歩いて渡るというかトンネル区間を使った往復5キロほどのマラソン大会というのが趣旨らしいのだが、普段は自動車専用のトンネルに立ち入ることの出来る貴重な機会だ。マラソンの趣味はないのだが、とりあえず歩いてでも通り抜けることが出来るだろうと踏んで、申し込んでみた。
ウェブからPDFで申込書をダウンロードして書き込んで、参加料分の小切手といっしょに郵送して、申し込み完了である。

このマラソン大会は、リンカーン・トンネル・チャレンジという名前で、ニュージャージーのオリンピック委員会が主催している。今年で16回目を数えるそうだ。スポーツ振興と並んで、今年の大会では911のテロで亡くなった消防士へのチェリティーという目的が加わっていた。



チューブのデータ

名称開通日長さ
ノース1945年2月1日7,482 feet
センター1937年12月22日8,216 feet
サウス1957年3月25日8,006 feet

チューブの直径:31 feet
道路の幅員:21 feet 6 inches
道路の高さ:13 feet
平均水面(ハドソン川)から路面最深部まで:97 feet

当日朝、ミドルタウンにあるポート・オーソリティ・バスターミナルへ向かう。マラソン大会のスタート地点はニュージャージー側なのだが、ここからシャトルバスで送迎してくれることになっている。バスに乗り込んで、早速リンカーン・トンネルを渡る。

「リンカーン・トンネルを渡る」と書いたが、これはリンカーン・トンネルのうちの一番北側のトンネルを通ったという意味である。リンカーン・トンネルは3つのトンネル(アメリカ流にチューブと言った方が、総称としてのトンネルと区別が付くので、これ以後チューブと言うことにする)が並行して通じていて、それぞれノース・チューブ、センター・チューブ、サウス・チューブと呼ばれている。マラソン大会で使うのは一番南のサウス・チューブで、これを歩行者用に車両通行止めにしても、まだ2本のチューブで往復4車線が確保できるので、交通には支障が生じないようになっている。このあたりの規模の大きさは、アメリカだなと思う。
昨年の交通量は約2,100万台だった。

受付をすませてゼッケンと大会Tシャツを受け取る。時折雨が激しく降る最悪の天候だが、トンネルを走る分には影響はない(笑)。
号砲が鳴ってスタートする。走ることを目的とする人たちが飛び出していくと、参加者の5分の1くらいは最初から歩くことを目的としているらしくてのんびりと歩き出す。同じように考えている人たちが結構いて、嬉しかった。

河底部は直線に掘り抜かれている。天井に間隔を置いて赤いランプがそれぞれの車線の上に付いているのが見えるが、これは信号の役割をしていて、普段は青(緑色)のランプが点灯している。今はマラソン大会のために車両通行止めにしているので赤色灯になっている。

これが見たかったのよ。ニューヨークとニュージャージーとの州境
ニューヨーク市・マンハッタン側の出口

ニュージャージー側の出口。
装飾のために必要以上に高い坑口になっている。マンハッタン側が素っ気ない四角の出口だっとのと対照的だ。外側に向かって口径が広がっていく。複雑な曲線の内壁に外からの光が当たり、柔らかな陰陽を作っている。

55分01秒の記録(?)で無事トンネルを往復し終えた。

[ホーランド・トンネル]

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