かつて、ニューヨーク市・マンハッタンの対岸、ニュージャージー州のハドソン川沿いの一帯には鉄道のターミナルがいくつもあった。人々はここから内陸へ旅立ち、内陸からは石炭や鉄鋼製品や農作物が大消費地のニューヨークへ運ばれ、ハドソン川に面したターミナルで船に積み替えられてさらに遠くへ出荷された。巨大な消費地に接し、物流の便の良さから、地域の工業も発達した。20世紀始め、これら鉄道のターミナルは殷賑を極めた。
写真は州立公園の入り口。広々とした空き地がかつてのヤード跡である。危険物質が埋まっているとかで、一部は閉鎖されている。
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尖塔を持つ煉瓦建ての建物に、鉄とガラスでできたドームが併設されている。
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駅舎の正面には大時計がはめ込まれていて、きちんと保存整備がなされて今でも動いている。時計の上には会社名の"CRRofNJ"が刻まれている。
時計の四隅には"SCIENCE", "COMMERCE", "INDUSTRY", "AGRICULTURE"(科学、商業、工業、農業)と刻まれていて、モダニズムの時代、科学技術と産業の発展を謳歌していた時代の雰囲気が伝わってくる。(詳しくはこちらの写真を参照) | |
マンハッタンとは水面を挟んですぐのところにある。
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シェイドの庇には1913年の銘が入っていた。 | |
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