ニューアーク国際空港は、ニューヨーク市周辺に3つある空港のひとつで、ニュージャージー州ニューアーク市にあるにもかかわらず「ニューヨーク市の空港」と見なされている。日本とは、成田空港との間にコンチネンタル航空が直行便を飛ばしている。
NJTの北東回廊線はこの空港のすぐ側を通っていて車窓から管制塔が見えるくらいなのだが、これまで接続している駅はなく、ニューアークのペン・ステイションからバスで向かうしかなかった。そこでNJTは北東回廊線の最寄りの地点に新しくニューアーク国際空港駅を建設し、それまで空港内のターミナル間を結んでいたモノレールを駅まで延長させて、乗り換えを大きく改善した。
2001年10月21日に開業したばかりの新駅を訪れてみた。
ニューアーク国際空港は2002年にニューアーク・リバティ・国際空港に改称されたが、駅名はニューアーク国際空港駅のままのようである。空港の改称理由は、2001年9月11日のテロの際にペンシルヴァニア州内に墜落した飛行機がニューアーク国際空港から飛び立ったものであり、墜落しなければそのままワシントンDCに突撃していたと言われることから、テロリストに抵抗して首都を守った英雄として、犠牲になった乗員、乗客を讃えるためであるとのこと。
NJT北東回廊線の列車が到着したところ。
NJTの列車はすべてニューアーク国際空港駅に停車し、ニューヨークのペン・ステイションまで25分で結ぶ。
Amtrakの列車も停車する。
ニューアーク国際空港駅(と、その建設プロジェクト)のトレード・マークが、この線路と飛行機が接続しているマーク。プラットフォームにも立てられていて、駅の特徴を良く表わしている。
プラットフォームにはガラスで囲まれた待合室も設けられていて、配慮が行き届いている。
空港への接続プロジェクトへの投資を回収するために、特別なアクセス・フィーが$5(うち$3.5が、空港を管理しているニューヨーク・ニュージャージー港湾局の取り分になる)加算される。この駅は空港の利用を前提としていて空港連絡口以外に行くところがないため、通常ニューアーク国際空港駅までの切符を買うと、この額が加算された切符が発行される。
ニューヨーク・ペン・ステイションからの運賃は、片道$11.15(上記アクセス・フィーも含む)。
モノレールへ乗り換える橋上の通路には中間改札が設けられていて、アクセス・フィーの取りこぼしのないになっている。アクセス・フィーはモノレール代と言い換えてもいいかもしれない(ただし空港内のターミナル間や駐車場どうしは従来通り無料で利用できる。NJTとの乗り換えの際のみあくせす・フィーが発生する)。
NJTでは2001年の夏から自動券売機の更新を進めていて、ニューアーク国際空港駅の中間改札へ備えてきた。ピンク色で裏に磁気ストライプの入っている切符では、そのまま通ることができる。それ以外の切符では、通路に設けられている自動券売機で$5の切符を追加で買わなければならない。
空港駅と空港内の各ターミナルとを結ぶモノレール。もともとABCの3つあるターミナル間を結んでいて便利だったが、今回延長してNJTの駅とも接続してさらに便利になった。
無人運行されている。
Airtrainはコンパートメントに区切られていて、それぞれに向かい合わせに椅子が6人分ある。遊園地の観覧車のゴンドラのような雰囲気だ。
開業直後に訪れたときはなかったが、通路の上にNEWARK INTERNATIONAL AIRPORTという文字が掲げられた。国際空港の連絡駅として体裁が整った。
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