ロサンゼルスからフリーウェイを走って1時間20分ほどで、モハヴェの街に着く。モハヴェはその名前の通りモハヴェ沙漠の中心の町で、ハイウェイCA-14とCA-58が交差している交通の要衝である。
モハヴェは航空機とのかかわり合いが深い町でもある。近くにはスペースシャトルの着陸で有名になったエドワーズ空軍基地がある。エドワーズ空軍基地は新しい航空技術の実験地としても名が知られていて、1986年に無給油・無着陸で世界一周を成し遂げたボイジャー号が離陸、帰着したのもこの空軍基地である。モハヴェはボイジャー号のホームを名乗っている【写真】。
エドワーズ空軍基地以上に、モハヴェは航空機を一時的に保管しておく(モスボール =mothball 本来の意味は「防虫剤」)場所として航空ファンの間に知られている。モハヴェ沙漠のど真ん中なので常に晴れ上がっていて、機体を留め置いても腐食しにくいことが保管場所に選ばれた理由とのことである。多くの中古飛行機が集められていて、飛行機の中古市場ではモハヴェ引き渡し価格が存在するらしい。まだ航空会社の塗装も生々しく残されたまま、機体の登録番号が抹消され、エンジンにはカバーが掛けられ、次の引き取り手を待つ機体が多く留められている。
航空機ファンにとっては、様々な会社の機体を一度に見ることにできる、そして飛行機の生涯を見届けることのできる場所として、あこがれの場所であろう。
ハイウェイCA-14からも多くの飛行機が整然と並べられているのを遠目に見ることができるが、路肩に車を停めてあたりを見渡すと荒れ地のなかに車の轍が残っていて、どうやら駐機場の近くまで行けそうな気配である。少し近づいてみることにする。
カリフォルニア見聞録:[マンザナール強制収容所跡][パシフィック・コースト・ハイウェイ CA-1]
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