今日は、フリーポートでのお買い物に1日を費やす予定なので朝ものんびりしている。朝10時のチェックアウトぎりぎりまでいて、ようやくモーテルを出た。
買い物の前にまず腹ごしらえということで、せっかくメーン州に来ていることだしロブスターを食べようと思う。同じロブスターを食べるにしても、本場のメーン州では、海沿いにロブスター・ポンド(Robster Pond)と呼ばれる販売所があって、そこでは生け簀(pond)から生きたロブスターを取り出してその場で茹でてくれるらしい。そういうスタイルにこだわって食べてみたいと思う。
今いるフリーポートからちょっと南に下がったところに、本当に海に面したサウス・フリーポートという漁村があり1軒ロブスター・ポンドあるらしいので、そこを目指すことにする。
フリーポートのダウンタウンでメインストリート(US-1)をはずれて、森の中の道をずっと行けば海沿いに出るはずだが、途中小さな集落を過ぎただけで、ぐるっと一周してUS-1に戻ってしまった。仕方がないので、ちょうどそこにあった州の観光案内所に立ち寄って場所を教えてもらうことにする。さすが観光地フリーポートを控えた観光案内所だけあって、カウンターも混み合っている。応対してくれたのは手に震えが来ているおじいちゃんだったが、パンフレットを開いて一生懸命説明してくれた。引退した後、ボランティアでしているのだろう。
今来た道を戻り、先程通りかかった小さな集落が実はサウス・フリーポートで、一本道にあるただひとつの4-Way Stopで道を曲がるとその突き当たりが海だった。
紹介してもらったロブスター・ポンドは、フリーポートの町の漁港(Freeport Town Wharf)にあった。想像通りの立地だ。
漁港には漁船と言うよりはボートと言った方がいい小さな船が何艘もつながれている。沖の方を眺めると、半島の影や、小さな島が湾内にいくつも浮かんでいるのが見え、日本の松島のような景色である。メーン州の海岸線はリアス式で複雑になって入り組んでいる。その分、海も穏やかで、こうした小さなボートでちょこまか出掛けてはロブスターを捕ってくることができるのだろう。
「メーン州と言えばロブスター、ロブスターと言えばメーン州」と言うほどにロブスターはメーン州の代名詞になっていて、州のライセンス・プレートの図柄にも真っ赤なロブスターが描かれている。
[続く]
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