スタテン島鉄道
[その1・スタテン島フェリーから]
スタテン島へのフェリーを降りて通路を歩くと、そこはもうスタテン鉄道の駅。フェリーターミナルと駅がくっついている。鉄道の時刻もフェリーと接続している。また、スタテン島鉄道はMTAの運営なので地下鉄用のメトロカードが使えるが(マンハッタン側スタテン島ともフェリーターミナルにメトロカー
ドの自動販売機が多数設置されている)、改札というかターンバーが、全線全
駅の中で、このフェリーターミナルとの接続口にしかない。日本で言うと鶴
見線が鶴見駅にしか改札がないのと同じである。要するに、鉄道の役割は、マンハッタンへのフェリー通勤客のフィーダー輸送というわけである。
1トークン、1.5ドル。往復すると3ドル。マンハッタン側でもう1回地下鉄に
乗ると計4.5ドルになるから、ここは4ドルの1日券を買ったほうが得になる。実
際私はそうした。
終点のトッテンヴィル(Tottenville)に到着。
電車はマンハッタンの地下鉄と同じで、第3軌条から集電する仕組みになっている。
トッテンヴィル駅は海に面している。フェリーに連絡しているわけでも何でもなく、単に終着駅の隣が海になっているのである。もっとも、海とはいえ水道で、向こうはニュージャージー州になる対岸の家並みもはっきりと見える。
このあたりの雰囲気が、どうも鶴見線の海芝浦に思えてならない。先の改札システ
ムといい、スタテン島鉄道は「ニューヨークの鶴見線」と、ここは個人的に命名する。大都会からほんのすぐの場所に、ぽっかりと空いたのんびりスポット。まさに両者は似ているのである。
スタテン島には専用埠頭なども見られたが、全体としてはマンハッタンへの通勤者のベットタウンである。ほかには、文化村や自然保護区などもあるらしい。
時には水道を大きな貨物船が通り過ぎることもある。なんとも不思議な組み合わせ。
海辺から駅を眺める。駅の本当にすぐ隣が海になっている。
左の白い建物はTottenville Innと書いてあったところを見ると宿屋のようだが、海はそうきれいでもなく、わざわざ泊まりに来るまでもないと思うようなところである。
側線で出番を待つ列車たち。
手前に見える白い線は、第3軌条を覆っているプラスチック・カバーである。
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